この記事を読んでいるあなたは、
- インフルエンサーマーケティングの概要や効果について知りたい
- インフルエンサーマーケティング会社の選び方を知りたい
- おすすめのインフルエンサーマーケティング会社について知りたい
上記のように考えている方も多いと思います。
この記事では、インフルエンサーマーケティングで期待できる効果や委託企業の選び方、注意点などについて紹介します。
インフルエンサーマーケティングとは
インフルエンサーマーケティングとは、主にSNSで多くのフォロワーを抱え、影響力のある個人を活用したマーケティング手法です。
具体的には、SNS上で自社商品をPRする投稿をおこなってもらい、インフルエンサーが抱えるフォロワーに対してアプローチします。
またフォロワーだけでなく、SNS上では拡散が期待できるため、不特定多数のSNSユーザーへのリーチが可能です。
そのため、インフルエンサーのPR投稿から商品の認知獲得から始まり、自社サイトへの訪問数の増加やコンバージョンが期待できます。
広告などのマーケティング手法と比較すると、インフルエンサーの投稿によって自然に商品をアピールできるため、ユーザーに受け入れられやすい傾向にあります。
インフルエンサーマーケティングのメリット
インフルエンサーマーケティングには、以下のようなメリットがあります。
- 費用対効果の高いPRが期待できる
- 多様なマーケティング施策の展開ができる
- 口コミ・UGCを獲得できる
インフルエンサーマーケティングを検討している企業は、メリットを理解したうえで、他のマーケティング手法と比較し実施するかを検討しましょう。
費用対効果の高いPRが期待できる
インフルエンサーの活用により、自社商品と相性の良い見込み顧客に対してダイレクトな訴求が可能です。
例えば、20代向けのコスメブランドを展開している企業が、20代のコスメに精通しているインフルエンサーを起用すれば、見込み顧客に対してアプローチができる可能性が高いでしょう。
そのため、インフルエンサーのフォロワーと、自社サービスの見込み顧客が同じ属性かどうか実施前に検討するのが重要です。
インフルエンサーのフォロワーと自社の見込み顧客がマッチしてれば、認知拡大やコンバージョンに繋がりやすくなります。
多様なマーケティング施策の展開ができる
インフルエンサーマーケティングでは、多様なマーケティング施策の展開が可能です。
例えば、以下のような施策を実施できます。
- ギフティングによるPR投稿
- 自社で開催するイベント等への参加による集客や商品アピール
- オリジナル商品の共同制作
- ライブ配信での商品紹介
- アンバサダー契約による広告塔
インフルエンサーの活用により、さまざまな手法で見込み顧客へのアプローチが可能です。
どの手法が費用対効果が高いのかわからないため、一つの手法に固執せず、複数の手法でどれがもっとも効果が出やすいか検証しましょう。
口コミ・UGCを獲得できる
フォロワーの多いインフルエンサーを起用すれば、SNS上で自社商品の情報が拡散され、口コミやUGCの獲得が期待できます。
口コミやUGCは、SNSが普及し情報感度が高くなった現代において、信憑性のある情報として見込み顧客は捉えます。
そのためインフルエンサーマーケティングでは、影響力のあるインフルエンサーの口コミになるPR投稿を実施し、フォロワーの口コミを創出するのがおすすめです。
ただし、インフルエンサーと自社サービスの相性が悪ければ効果は薄いため、インフルエンサーの選定は慎重におこないましょう。
インフルエンサーマーケティングの費用相場
インフルエンサーマーケティングには、主に以下の費用が発生します。
- インフルエンサーへの報酬
- ギフティング費用
- 交通費・宿泊費
一般的にはフォロワー数×単価で依頼費用が決まるケースが多く、相場は2円〜4円となっています。
例えば、インフルエンサーのフォロワー数が20万人で単価が3円と想定される場合、費用は約60万円で見込めます。
インフルエンサーマーケティング会社に依頼する場合は、インフルエンサーへの報酬ではなく、企業側への支払いが必要です。
そのため、インフルエンサーマーケティングを専門企業に委託する際は、相見積もりを取るようにしましょう。
インフルエンサーマーケティング会社の選定ポイント
インフルエンサーマーケティング会社を選定する際は、以下のポイントについて検討しましょう。
- 自社と相性の良いインフルエンサーとマッチングできるか
- 自社に必要なサポートを受けられるか
- 過去の実績を入念にチェック
それぞれ解説していきます。
自社と相性の良いインフルエンサーとマッチングできるか
インフルエンサーマーケティング会社には、複数のインフルエンサーが所属しています。
自社商品をもっとも効果的にPRするためには、相性の良いインフルエンサーを選定する必要があります。
例えば、コスメアイテムをPRしたいにも関わらず、男性インフルエンサーしかいない企業に委託しても効果は見込めないでしょう。
そのため、インフルエンサーマーケティングを委託する際は、企業にどのような属性のインフルエンサーが所属しているか確認しておきましょう。
自社に必要なサポートを受けられるか
インフルエンサーマーケティング会社によって、提供されるサービスは異なります。
例えば、Instagramのみに特化したマーケティング支援をおこなっている企業や、インフルエンサーのキャスティングのみを事業としている企業などさまざまです。
サポート内容を確認せずに依頼してしまうと、認識の相違があり、トラブルのもとになりかねません。
依頼する前に、社内でどんなサポートが必要か検討し、その上で企業の選定をおこないましょう。
過去の実績を入念にチェック
インフルエンサーマーケティング会社の実績は、必ずチェックしましょう。
とくに、どのような業界の企業を支援した実績があるのか確認することをおすすめします。
自社と同じ業界の企業をサポートした実績があれば、見込める効果をおおよそ検討できるでしょう。
反対に、同じ業界の支援実績がない場合は、もしかしたらその業界に特化したインフルエンサーが所属していない可能性があります。
実績を見ただけでは判断できない場合は、企業に直接確認し、不明点はなくすようにしましょう。
【ディレクション型】インフルエンサーマーケティング会社5選
ディレクション型は、インフルエンサーマーケティング業務を完全に委託する形態です。
キャスティングから戦略策定、レポーティングまで伴走しておこなってくれます。
ディレクション型のおすすめのインフルエンサーマーケティング会社は、以下の5社です。
- GROVE
- Find Model
- 3MINUTE
- タグピク・インフルエンサーネットワーク
- TWIN PLANET
それぞれの特徴を紹介します。
1.GROVE
出典:https://grove.tokyo/
GROVEは、TikTokを中心としたインフルエンサーのキャスティングからレポーティングまで担ってくれるマーケティング企業です。
定量的な分析により、企業のブランド感に合わせたキャスティングやプランニングをおこないます。
また、若年層のファンを多く抱えているインフルエンサーが多数所属しています。
2.Find Model
出典:https://find-model.jp/influencer/
Find Modelは、6,000人以上のインフルエンサーから自社と相性の良い人材とマッチングできるInstagramに特化したマーケティング会社です。
所属しているインフルエンサーの総フォロワー数は1億8,000万人を超え、多様な人材から自社に合ったインフルエンサーを選定できます。
実績は10,000件を超えており、有名企業のインフルエンサーマーケティングを担っています。
3.3MINUTE
出典:https://snsmarketing.3minute-inc.com/
3MINUTEは、戦略立案やコンテンツ企画、インフルエンサーキャスティングまで一気通貫で支援するマーケティング会社です。
実績豊富な動画クリエイターやアートディレクターが所属しており、クリエイティブ制作を得意としています。
350社以上と取引実績があり、これまでの事例から再現性の高い戦略を実施してくれます。
4.タグピク・インフルエンサーネットワーク
出典:https://tagpic.jp/
タグピク・インフルエンサーネットワークは、4,500名以上のインフルエンサーを活用したマーケティングを提供する企業です。
約8.4億フォロワーへのリーチが可能で、美容やコスメ、ライフスタイルなど多様なカテゴリーのニーズに対応できます。
とくに、海外へのリーチも検討している企業におすすめです。
5.TWIN PLANET
出典:https://twinplanet.co.jp/
TWIN PLANETは、タレントやモデルをキャスティングしたPRが得意な企業です。
市場調査から商品開発まで、クライアントが求めるマーケティング支援を網羅的に提供しています。
鈴木奈々などの芸能人やタレントが所属していることでも有名です。
【プラットフォーム型】インフルエンサーマーケティング会社5選
プラットフォーム型は、インフルエンサーの情報が掲載されているプラットフォームを依頼企業が確認し、登録されているインフルエンサーを自ら選ぶ形の事業形態です。
プラットフォーム型のおすすめ企業・サービスは、以下の5つです。
- LIDDELL INFLUENCER WORKSPACE
- CLOUD CASTING
- Winsta
- SPRAY
- dary
それぞれの特徴を紹介します。
1.LIDDELL INFLUENCER WORKSPACE
出典:https://service.liddell.tokyo/
LIDDELL INFLUENCER WORKSPACEは、認知獲得から購入、ファン化までインフルエンサーマーケティングを一元管理できるプラットフォームです。
インフルエンサーの選定から効果測定まで、このプラットフォームで完結できます。
また、企業が抱える課題や目標に応じて、料金プランを変更できるのも特徴の一つです。
2.CLOUD CASTING
出典:https://cloudcasting.jp/
CLOUD CASTINGとは、インフルエンサーへの仕事依頼ができる最大級のプラットフォームです。
インフルエンサーマーケティングを初めておこなう企業でも、気になる人材と簡単にマッチングができます。
有名企業との取引実績が豊富で、10,000以上の企業が利用しています。
3.Winsta
出典:http://winsta.jp/
Winstaは、日本だけでなくアジア圏のインフルエンサーとのマッチングが可能なプラットフォームです。
ファッションやライフスタイルなどのカテゴリーで影響力のある人材とマッチングができます。
サービス内容は、人気メディアとのタイアップキャンペーンや、共同の商品開発など多岐にわたります。
4.SPRAY
出典:https://sp-ray.com/
SPRAYは、業界歴No.1のクロスリング社が開発した、インフルエンサーマーケティングを最適化するツールです。
機械学習によって導いたインフルエンサーとファンの興味関心データの活用により、中長期的にインフルエンサーマーケティングを支援します。
5.dary
出典:https://www.i-dary.com/
daryは、参加意欲の高いインフルエンサーと自社サービスをマッチングできるプラットフォームです。
公募で集まったインフルエンサーの選定次第で、コアなターゲットに向けたプロモーションも可能です。
PRしたい内容を管理画面から作成するだけで、簡単に発注作業が完了します。
インフルエンサーマーケティングの成功事例
株式会社カネボウ化粧品が展開するコスメブランドの「KATE」では、TikTokでのインフルエンサーマーケティングを実施しました。
具体的には、オリジナルのハッシュタグである「#ゼロダンス」を活用したハッシュタグチャレンジです。
ハッシュタグチャレンジは、特定のハッシュタグをつけた投稿を意図的にTikTok内で流行らせ、ムーブメントを起こすマーケティング施策です。
このハッシュタグチャレンジに、人気インフルエンサーであるひかりんちょさんを起用。
ひかりんちょさんが考案したゼロダンスにより、KATEの商品の特徴であるカバー力の訴求をおこないました。
結果、ひかりんちょさんの投稿により、ゼロダンスを投稿するTikTokユーザーが増え、商品の認知獲得に成功しました。
インフルエンサーマーケティングを成功させるポイント
インフルエンサーマーケティングを成功させるために、以下のポイントを意識しましょう。
- インフルエンサーマーケティングの目的及びターゲットを明確にする
- インフルエンサーの特徴を生かしたPRをおこなう
- PR案件であることを明示する
それぞれ解説します。
インフルエンサーマーケティングの目的及びターゲットを明確にする
インフルエンサーマーケティングの目的やターゲットが明確になれば、適切なインフルエンサーの選定をおこなえます。
例えば、Instagramのフォロワーを増やし、かつ20代向け商品の認知獲得を目的とする場合は、Instagramで20代の女性ファンを多く抱えているインフルエンサーが候補になります。
目的とターゲットが明確になっていないと、どの属性のインフルエンサーを起用すれば良いかわからず、同時にマーケティング施策の効果も期待できないでしょう。
また、インフルエンサーの候補となる要素がはっきりしていれば、委託する企業も自然と絞れてきます。
まずは、社内で目的とターゲットを決めることからスタートしましょう。
インフルエンサーの特徴を生かしたPRをおこなう
選定したインフルエンサーを効果的に活用するために、特性を生かしたPR施策を実施しましょう。
インフルエンサーは、それぞれ得意としているジャンルや発信方法があります。
例えば、ライブ配信を定期的におこなっており、いつも視聴者を多く獲得できているインフルエンサーの場合は、ライブコマースでの商品PRによって効果が期待できそうです。
そのため、実施する施策は企業とインフルエンサーで話し合い、適切な方法を決めましょう。
PR案件であることを明示する
PR投稿をおこなう際は、RP案件であることを明示する必要があります。
SNSユーザーに明示しないと、ステルスマーケティングだと誤解され、インフルエンサーの活動に影響するだけでなく、企業の信頼損失にも繋がりかねません。
RP案件であることは隠さず、そのうえでユーザーに受け入れてもらいやすいアピールを委託企業と相談して実施しましょう。
インフルエンサーマーケティングの注意点
インフルエンサーマーケティングをおこなう際に、以下のポイントについて注意しましょう。
- フォロワーを買っているインフルエンサーに注意する
- ステルスマーケティングと思われないように注意する
注意点を確認せずにインフルエンサーマーケティングを実施すると、費用対効果の悪い施策になってしまうリスクがあります。
それぞれ解説します。
フォロワーを買っているインフルエンサーに注意する
インフルエンサーを選定する際に、フォロワー数が一つの指標になります。
フォロワー数が多ければ、それだけ多くの見込み顧客に商品をアピールできるからです。
ただし、フォロワーを購入し水増ししているインフルエンサーも中にはいるため注意しましょう。
例えば、フォロワー数のわりには再生数が伸びていないアカウントは、フォロワーを買っている可能性があります。
そのため、インフルエンサーを選定する際は、フォロワー数だけでなく再生数やいいね数にも注目し、慎重に検討しましょう。
ステルスマーケティングと思われないように注意する
インフルエンサーマーケティングは、表現の仕方を間違えるとステルスマーケティングだと勘違いされる可能性があるため、注意が必要です。
ステマだと勘違いされる原因として、過剰なアピールや、インフルエンサー独自のアピールだと思われてしまう表現があります。
SNSユーザーにステマだと勘違いされると、企業の社会的信用の損失や営業への影響が考えられます。
そのため、インフルエンサーマーケティングによるPR投稿をする際は、「(企業名)さんから商品をいただきました」のように、企業から依頼された内容であることをユーザーに伝えましょう。
インフルエンサーマーケティングまとめ
今回は、インフルエンサーマーケティングで期待できる効果や委託企業の選び方、注意点などについて紹介しました。
インフルエンサーマーケティングを適切な実施により、自社商品やサービスの認知獲得からコンバージョンまでが期待できます。
ただし、自社と相性の良いインフルエンサーを起用しなければ、効果は期待できないでしょう。
また、インフルエンサーマーケティングを企業に依頼する際も、複数の企業から話を聞き、最適な依頼先を検討する必要があります。
今回紹介した企業の選定方法や注意点を再度確認し、費用対効果の高いインフルエンサーマーケティングの実施に繋げましょう。