この記事を読んでいるあなたは、
- TikTok広告の種類について知りたい
- TikTok広告の費用の相場を知りたい
- TikTok広告を運用する際のポイントや注意点を知りたい
上記のように考えている方も多いと思います。
この記事では、TikTok広告の種類から費用相場、確認するべきポイントなどについて紹介します。
TikTok広告とは
TikTok広告は、世界で10億人以上のユーザーがいるTikTok内で掲載できる広告です。
利用ユーザーは10代から20代の若年層が多数を占めます。
そのため、若者向けの商材やサービスを提供している企業は、比較的TikTok広告との相性が良いといえるでしょう。
とくに、インフルエンサーを起用したコスメやアパレル商品のTikTok広告が頻繁に見られます。
TikTok広告を出稿する際は、TikTokユーザーの年齢層や趣味嗜好との相性を検討しましょう。
TikTok広告の種類/費用相場
TikTokでは、以下の種類の広告を出稿できます。
- 起動画面広告
- インフィード広告
- ハッシュタグチャレンジ広告
各広告の特徴や費用について紹介します。
TikTok広告の出稿の参考になれば幸いです。
起動画面広告
出典:https://quartet-communications.com/info/sns-ads/60132
起動画面広告は、TikTokを起動したときに表示される広告です。
起動画面広告の特徴をまとめると、以下のとおりです。
- TikTokユーザーすべてにリーチが可能
- 爆発的な認知獲得が期待できる
- 縦画面をフルに使用できるため訴求力が高い
また、起動画面広告の掲載は1社につき1日のみです。
そのため、広告が掲載されるまでに時間がかかり、コストも比較的に高いのがデメリットになります。
発生する費用は、インプレッション型課金を採用しており、想定される費用は500万円程です。
安価な広告ではないため、出稿を考えている企業の方は、費用対効果を慎重に検討しましょう。
インフィード広告
出典:https://quartet-communications.com/info/sns-ads/60132
インフィード広告は、TikTokで投稿されている各投稿の隙間で表示される広告です。
そのため、一般的な広告と同じく5秒から15秒間広告を表示できます。
インフィード広告の特徴をまとめると、以下のとおりです。
- おすすめ投稿に表示される
- 広告感なくユーザーに訴求できる
- シェアが可能なためリーチが期待できる
デメリットとしては、起動画面広告とは異なり、ユーザーがTikTok内で行動しないと広告は目に触れられません。
また、投稿の間で広告が表示されるため、ユーザーに関心を持ってもらえるクリエイティブを作成しないと、スワイプでスルーされる可能性が高いです。
掲載費用は、以下の3つのプランから選択できます。
- Brand Plemium 42万円
- OneDayMax 300万円
- Top View 625万円
Brand Premiumは、おすすめ投稿の80番目以内に表示される広告です。
TikTok広告の中でも比較的安価で出稿ができます。
One Day Maxは、ユーザーが1日の中で最初に見せられるインフィード広告です。
最大で60秒の動画で訴求ができ、おすすめ投稿の4投稿目に出稿ができます。
Top Viewは、TikTokを起動後にユーザーへ訴求できる15秒間の広告です。
ハッシュタグチャレンジ広告
出典:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/8557/
ハッシュタグチャレンジ広告は、ハッシュタグを設定し、TikTokユーザーによる拡散を狙える広告です。
ハッシュタグチャレンジ広告の特徴は、以下のとおりです。
- ユーザーを利用した拡散が期待できる
- ユーザーによる拡散のため広告感を感じさせない
- ハッシュタグで検索するユーザーに訴求できる
ユーザー参加型の広告のため、爆発的なリーチの獲得や、ブランドの認知獲得、ブランドイメージの発信に効果的です。
ただ、契約期間が2ヶ月と長期的であり、かつ起動画面広告やインフィード広告が含まれているため、広告コストが高くなります。
広告のプランは以下のとおりです。
- ベーシックハッシュタグチャレンジ 1,000万円
- スタンダードチャレンジ 1,500万円
- ハッシュタグチャレンジプラス 1,700万円
- バトルハッシュタグチャレンジ 2,000万円
広告の効果が見込める分、かかる費用はTikTok広告の中ではもっとも高くなるため、運用側に相談するなど、事前リサーチを徹底しておこないましょう。
TikTok広告で可能なターゲティング範囲
TikTok広告で可能なターゲティングの範囲を紹介します。
TikTok広告では、以下のような細かいターゲティング設定が可能です。
オーディエンス | 選択 |
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除外 |
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ユーザー属性 | 性別 |
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年齢 |
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地域 |
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言語 |
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興味行動 | 興味 |
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行動 |
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デバイス | 通信環境 |
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OS |
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OSの バージョン |
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デバイス |
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端末の価格 |
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モバイル キャリア |
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参考:https://ads.tiktok.com/help/article?aid=9600
費用対効果の高いTikTok広告の運用をおこなうために、見込みユーザーを明確にしたうえでのターゲティングが重要です。
ターゲティング設定を怠ってしまうと、自社商品・サービスと相性の悪いユーザーにアプローチしてしまい、見込んだ効果を得られない可能性があります。
そのため、自社の顧客像を明確化し、TikTokユーザーの興味関心や年齢、住んでいる地域などを細かく設定した効果的な広告配信を意識しましょう。
TikTok広告を出稿するメリット
TikTok広告の出稿には、以下のようなメリットがあります。
- 多くのTikTokユーザー(10代〜20代)にリーチできる
- TikTok広告からコンバージョンに繋がりやすい
- 違和感なく広告を受け入れてもらえる
それぞれ解説していきます。
多くのTikTokユーザー(10代〜20代)にリーチできる
TikTok広告では、若年層に向けたアプローチができます。
TikTokは、Instagramなどの他のSNSに比べ、10代から20代のユーザー割合が多いことが特徴です。
また、現代の若者はインターネットやSNSの操作に長けており、30代以上の年齢層と比較すると情報感度が非常に高くなっています。
そのため、若年層に対する認知獲得からコンバージョンまでの確率は、他の広告媒体よりも高くなることが期待できます。
TikTok広告からコンバージョンに繋がりやすい
TikTok広告は、動画やアニメーションを用いた視覚的な訴求が可能です。
動きのある広告は目に止まりやすく、ユーザーに対してよりリアルなサービスの周知ができます。
そのため、Web広告のような画像とテキストで構成される広告よりも、コンバージョンに繋がりやすくなります。
若年層に向けたサービス提供をおこなっており、Web広告や他のSNS広告で費用対効果が見込めていない企業は出稿をおすすめします。
違和感なく広告を受け入れてもらえる
TikTok投稿と似たような広告クリエイティブの作成により、ユーザーに違和感なく広告を受け入れてもらえます。
広告からコンバージョンに繋げるためには、まず相手に受け入れてもらうことが重要です。
サービスをアピールする前に相手をイライラさせるなどマイナスな感情を感じさせてしまうと、コンバージョン率の低下に加え、ブランドロイヤリティにも影響するリスクがあります。
その点、TikTok広告は3秒から15秒の短めの動画広告なため、ユーザーから煙たがれずに、印象に残りやすい端的なアピールが可能です。
TikTok広告アカウントの作成方法
TikTok広告の出稿には、広告アカウントの作成が必要です。
TikTok広告アカウントの作成は、TikTok For Businessからおこなえます。
出典:https://www.tiktok.com/business/ja
TikTok For Businessにアクセスし「今すぐ作成する」をクリックします。
メールアドレスやパスワードの入力が求められるため、作成に必要な情報を入力します。
その後、以下の情報の入力も求められる情報は以下のとおりです。
- メールアドレス
- パスワード
- 国
- 業界
- 会社名
- アカウントの通貨
最後の登録ボタンを押すと、アカウントの作成が完了します。
TikTok広告の入札方法
TikTok広告には、主に以下の入札方法が適用されています。
- インプレッション課金型
- 最適化インプレッション課金型
- 再生課金型
- クリック課金型
それぞれ解説していきます。
インプレッション課金型
インプレッション課金型は、インプレッションの発生ごとに費用が発生する方法です。
具体的には、1,000回広告が表示されるごとに費用が発生します。
広告が表示されないとコストはかかりませんが、競合が多いと単価が高騰するため注意が必要です。
最適化インプレッション課金型
最適化インプレッション課金型は、インプレッション課金型と同様に、1,000回の広告表示にあたりコストが決まります。
インプレッション課金型との違いは、自社商品のコンバージョンが見込めるユーザーを対象とした配信が行える点です。
そのため、インプレッションだけでなく、コンバージョンやアプリのダウンロードなどを目的としている広告運用をおこないたい企業におすすめです。
再生課金型
再生課金型は、動画の再生1,000回あたりでコストが決まる入札方法です。
そのため、設定した予算内で最大化された動画再生数が見込めます。
動画のクリエイティブの質に自信のある企業や、外部に動画広告の制作を依頼している企業は、費用対効果の高い広告配信が期待できます。
クリック課金型
クリック課金型は、1クリックあたりの広告コストで入札をおこなう方法です。
広告をクリックする可能性が高いTikTokユーザーに向けた広告の配信ができます。
そのため、インプレッションではなく、広告からの直接的なコンバージョンを目的としている企業におすすめです。
TikTok広告の支払い方法
TikTok広告の支払い方法は、大きくわけて2種類存在します。
- 事前に金額を入金して決済をおこなう「手動決済」
- 一定の金額が配信されると自動で決済される「自動決済」
手動決済は、広告は配信する前に事前に入金が必要です。
支払い手段は、クレジットカードやデビットカード、PayPal、LINE Payで決済ができます。
自動決済は、登録したカードから自動で決済がされます。
手動決済とは異なり、PayPal、LINE Payでの支払いはでいません。
また、決済手段は一度設定すると後から変更できないため、注意しておきましょう。
TikTok広告の企業事例
実際にTikTok広告を出稿し、運用に成功した企業の事例を紹介します。
ドミノ・ピザが運用するTikTokでは、人気クリエイターのミスターヤバタンさんに制作を依頼し、普段のTikTok投稿と違和感のない、親和性のある広告を出稿しました。
出典:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/2551/
そのため、既存のフォロワーが広告ではなく、通常のドミノ・ピザとしての投稿として認識するのに成功しました。
また、投稿自体はインフルエンサーであるミスターヤバタンさんのアカウントでおこったことで、新規見込み顧客へのリーチが可能になります。
最終的には、エンゲージメント率が目標の489%、広告認知は160%を達成し、ドミノ・ピザが見込んでいた効果を上回る広告運用に成功しました。
より具体的なプロモーションのコツなどTikTok for Businessから確認できるため、ぜひ参考にしてみてください。
TikTok広告を出稿する際の注意点
TikTokを出稿する前には、以下のポイントを確認しておきましょう。
- 広告審査基準を満たす必要がある
- クリエイティブの運用力があるか確認
上記の注意点をあらかじめ確認しておくと、TikTok広告の出稿がスムージに進みます。
それぞれ解説していきます。
広告審査基準を満たす必要がある
TikTok広告を掲載するには、TikTok側が設定した広告審査の基準を満たす必要があります。
具体的には、以下のような項目が審査基準として制定されています。
- 広告クリエイティブは、機能していないランディングページにユーザーを誘導するものであってはならない
- 広告クリエイティブは、ランディングページ上で宣伝する商品またはサービスと一致している必要がある
- 広告見出しは、対応する広告画像または動画と一致している必要がある
審査基準を事前に確認しておかなければ、広告の設定やクリエイティブの作成を一からやり直さなくてはいけない可能性があります。
また、審査基準は都度変更されるため、広告出稿前は事前にチェックしておきましょう。
TikTok広告ポリシー:https://ads.tiktok.com/help/article?aid=6684149081637388293
クリエイティブの運用力があるか確認
TikTok広告の成果は、クリエイティブによって大きく変動します。
各投稿の間に表示される広告も存在するため、ユーザーの興味をひき、受け入れられやすいクリエイティブが必要です。
加えて、TikTok広告のコストは比較的高いため、費用対効果を高めるために、質の高いクリエイティブの制作能力が企業には求められます。
そのため、クリエイティブの運用力がない企業は、外部への委託などによる質の担保がおすすめです。
TikTok広告の種類や費用相場まとめ
今回は、TikTok広告の種類から費用相場、確認するべきポイントなどについて紹介しました。
TikTok広告には多様な種類があり、かつ広告費用はWeb広告や他のSNS広告に比べて高いです。
そのため、自社に適した広告と入札方法の選定が重要になります。
また、クリエイティブの質が広告の成果に直結するため、自社にノウハウがない企業は、外部への依頼を選択肢の中に入れ、広告の出稿を検討しましょう。