この記事を読んでいる方は、
- TikTokを使ったキャンペーンを実施したい
- TikTokを使ったキャンペーン事例を知りたい
- TikTokとほかのSNSのキャンペーンの違いを知りたい
上記のようにお考えではないでしょうか。
この記事では、TikTokを使った企業のキャンペーン成功事例から、そのメリットとデメリットまで解説します。
TikTokのキャンペーンとは?
TikTokキャンペーンとは、企業がTikTokを活用して自社の製品・サービスのマーケティングを行うことです。
近年は新たなマーケティング手法として、SNSを活用する企業が増えています。
とくにTikTokは、若年層に広告の嫌悪感を抱かせることなく、自然にプロモーションできることから注目を集めています。
そして、TikTokキャンペーンの最大の特徴は、15秒〜1分の短い動画投稿で製品・サービスをPRする点です。
短い時間に要点をまとめることで、ユーザーが理解しやすく、受け入れやすい広告になっています。
TikTokとその他SNSのキャンペーンの違い
TikTok以外にも、企業が以下の各種SNSを使ってキャンペーンを行う事例は多く見られます。
- YouTube
具体的に内容とTikTokキャンペーンとの違いを解説します。
キャンペーンで成果を得るためには、自社と相性の良いSNSの活用が大切です。
実際の活用シーンをイメージしながら見ていきましょう。
Twitterキャンペーン
Twitterキャンペーンの特徴は、以下のとおり。
- フォロー、リツイートでキャンペーンに参加可能
- 大きな拡散力が期待できる
- 10代〜40代にリーチが可能
TikTokキャンペーンとは異なり、幅広い世代にリーチ可能です。
Twitterキャンペーンの手法は、主に「インスタントウィンキャンペーン」です。
インスタントウィンキャンペーンとは、ユーザーがアカウントのフォローやツイートのリツイート、ハッシュタグ投稿を行うことで、その場で当選がわかるキャンペーンです。
この即時性がユーザーのキャンペーン参加を助長しています。
企業側もインスタントウィンキャンペーンであれば、専門的な技術がなくても実施可能で、すぐに効果検証を行えます。
Instagramキャンペーン
Instagramキャンペーンの特徴は以下のとおりです。
- キャンペーン対象は写真映えする商品がメイン
- インフルエンサーとコラボしやすい
- 10代〜30代にリーチ可能
TikTokキャンペーンは動画を使用しますが、Instagramは静止画(写真)で製品PRを行います。
また、Instagramキャンペーンの基本的な流れは、投稿に対するユーザーのアクション(フォロー・いいね・ハッシュタグ投稿など)を元に応募者を募り、DMで当選発表を行います。
Instagramアプリ上で普段の使用感のままキャンペーンに参加できるため、ユーザーは抵抗感を抱きません。
企業側はキャンペーンを実施することで製品の認知度だけでなく、フォロワーやエンゲージメントも向上するため、キャンペーン後の販促にも期待できます。
YouTubeキャンペーン
YouTubeキャンペーンの特徴は以下のとおり。
- PRはクリエイター・インフルエンサーに依頼
- 長尺の動画で詳細なプロモーションが可能
- ほかのキャンペーンと比べて費用と手間がかかる
YouTubeキャンペーンを行うには、一定数のチャンネル登録者数と動画編集のスキルが必須です。
そのため、自社で行うにはハードルが高いと感じ、インフルエンサーに依頼するケースがほとんどです。
有名インフルエンサーを使えれば、爆発的な拡散力が期待できます。
また、TikTokと比べて長尺な動画の投稿が可能なので、製品の性能から価格、他社品との違いまで、詳細なプロモーションが可能です。
インフルエンサーへの報酬やPR準備に時間と費用を要しますが、その分得られる効果も大きいです。
企業がTikTokのキャンペーンを行うメリット
企業がTikTokを使ってキャンペーンを行うメリットは、以下の4つです。
- 若者に訴求できる
- 拡散力が高い
- 周りの企業と差別化が可能
- 低コストで実施可能
ひとつずつ具体的に解説します。
若者に訴求できる
TikTokのメインユーザーは、中高生を中心とした10代〜20代の若者です。
そのため、若年層をターゲットにした製品・サービスを展開している企業は、TikTokキャンペーンに高い効果を期待できます。
また、学生は自由な時間が社会人よりも多いため、製品・サービスをアピールできる機会を多く作れます。
とくに学生が活動しやすい18時〜20時の動画投稿がおすすめです。
拡散力が高い
TikTokはTikTok内のフォロワーだけでなく、LINE・Twitter・Instagramなどの各種SNSで共有が可能です。
ユーザーに動画を気に入ってもらえれば、学校や職場、家族内の拡散が期待できます。
そして、TikTokの大きな特徴は、その手軽さです。
隙間時間や通勤・通学時間でもサクッと見られる点が、他人に抵抗なく進められるポイントでしょう。
周りの企業と差別化が可能
TikTokのメインユーザーが若年層であるため、ビジネスチャンスは少ないと考え、TikTokキャンペーンを行なっている企業は、多くありません。
Twitterの公式アカウントは持っていても、TikTokのアカウントは持っていない企業がほとんどです。
しかし、裏を返せば参入障壁が低く、競合他社も少ないため、先進的な企業として差別化が図れます。
自社の商材のターゲットが若年層の場合は、TikTokキャンペーンが効果的です。
低コストで実施可能
「動画投稿」と言われると編集などの専門的なスキルが必要だと思われがちですが、そうではありません。
近年は誰でも簡単に無料でスマホから動画編集できるアプリもあり、高額なPC機器を揃える必要はありません。
動画の尺も15秒〜1分と短いため、長い時間を要することなく投稿できます。
まだ馴染みのないTikTokキャンペーンに予算を割けない企業でも実施可能です。
企業がTikTokのキャンペーンを行うデメリット
企業がTikTokを使ったキャンペーンを行うメリットがある一方で、以下のデメリットも存在します。
- 炎上のリスクがある
- リーチが若者に偏りやすい
具体的に見ていきましょう。
炎上のリスクがある
TikTokに限ったことではありませんが、SNSを使ったキャンペーンは炎上のリスクがあります。
SNSは匿名性が高いため、過激なコメントや自身の被害状況の拡散を助長させてしまいます。
とくに以下のような投稿はユーザーが不快に感じるため、十分に注意しましょう。
- 人を傷つける内容の投稿
- ステルスマーケティング
- 景品表示法の違反
オンラインマーケティングよりも炎上のリスクがあることを理解して、ガイドラインに沿った運用を行いましょう。
リーチが若者に偏りやすい
前述のとおり、TikTokのメインユーザーは10代〜20代の若者です。
リーチが若者に偏るため、PRできる自社の製品・サービスが限定される点がデメリットです。
実際に、TikTokキャンペーンを行なっている企業の多くは、PRする商材を若者の関心度が高い「グルメ」・「コスメ」・「ファッション」の製品に絞っています。
しかし、近年ではTikTokの爆発的な流行に30代以上の中高年も関心をしてしており、ユーザーも増えています。
将来的には30代〜40代へのリーチも期待できるでしょう。
企業がTikTokマーケティングを成功させるポイント
企業がTikTokマーケティングを成功させるためには、以下のポイントを押さえましょう。
- 若者向けの商品を選定する
- 視聴者が簡単に参加できる企画にする
- インフルエンサーを選定する
3つが互いに作用し合うことで、大きな効果をもたらします。
それぞれの手法を理解し、実行してみましょう。
若者向けの商品を選定する
TikTokのメインユーザーである若者向けの商品の選定は、TikTokマーケティングを成功させるための必須条件です。
若者が興味のある商品を選定することで、
- キャンペーン参加率が上がる
- 大きな拡散(バズり)を狙える
- ほかのSNS経由で若者以外にもリーチできる
以上の3点が期待できます。
TikTokユーザーのなかには、自分が有名になることを目的にキャンペーンに参加する人も少なくありません。
そんな若者が受け入れやすい商品を選定することで、相乗効果が発揮されます。
視聴者が簡単に参加できる企画にする
キャンペーン成功のためには、参加のしやすさにも意識しましょう。
TikTokユーザーは動画を楽しむのが主目的で、キャンペーン参加のためだけにTikTokを利用している人は少ないです。
普段TikTokを利用していてるなかで、たまたまキャンペーンを発見して参加を検討するのが一般的な流れです。
そのため、参加方法が簡潔でないと、その時点で次の動画へスキップされる可能性があります。
フォロー・いいねするだけでキャンペーンに参加できるような簡潔なものに設定しましょう。
インフルエンサーを起用する
TikTokキャンペーンにインフルエンサーを起用することで、大きな効果を期待できます。
キャンペーンを始めようと思っても、自社アカウントにフォロワーが少ないと、リーチできる人数は限られます。
また、動画を使ったプロモーションに慣れていないと、製品の上手な見せ方もわからず苦労してしまう可能性も。
インフルエンサーを起用できれば、一定数のフォロワーと編集技術がすでに備わっているため、効果的なキャンペーンが可能です。
インフルエンサーに依頼する際には、以下のポイントに注意しましょう。
- 自社と親和性はあるか確認する
- 目標を達成できるか逆算する
- PR方法を丁寧にすり合わせする
- 謝礼面でトラブルが起きないようにする
とくに、インフルエンサーのイメージと自社の製品の親和性があるか否かは重要です。
投稿内容とインフルエンサーのイメージにギャップがあると、反って逆効果となるため注意しましょう。
企業のTikTokキャンペーンで重視すべきKPI
TikTokキャンペーンを行う際には、ゴールを明確にしてKPIを設定しましょう。
KPIとは、Key Performance Indicator(キー・パフォーマンス・インジケーター)の略称で、日本語で言うと、重要業績評価指標です。
ゴールに向けた数値目標を定めることで、効果の検証と途中修正が可能となります。
TikTokにおいても、以下のように目的に応じたKPIの設定が重要です。
- 製品・サービスの認知獲得を狙うなら「再生数」
- 製品・サービスに対する意見を収集するなら「コメント数」
- TikTok経由での製品の購入・サービスの契約を狙うなら「URLのタップ数」
KPIが目標に到達しない場合は、動画内容の見直しの検討が必要です。
試行錯誤を繰り返し、効果的なTikTokキャンペーンを作り上げましょう。
企業のTikTokキャンペーン事例
最後に、企業のTikTokキャンペーン事例を紹介します。
実例を知ることで、自社でTikTokキャンペーンを行うイメージが湧きます。
ポイントと注意点も合わせて見ていきましょう。
ローソン
出典:https://www.tiktok.com/@akiko_lawson
ローソンのTikTok公式アカウントは、2022年5月時点で3万7,000人以上ものユーザーにフォローされている人気のアカウントです。
投稿内容は、ローソン製品の食べ方アレンジから、芸能人を起用した個性的な新製品の発売情報まで多岐に渡ります。
TikTokキャンペーンも定期的に実施しており、TikTokアカウントのフォロー+投稿に対するコメントで参加可能です。
抽選でQUOカードが当たる特典付きで、多くのユーザーが参加しました。
コカ・コーラ
出典:https://www.tiktok.com/@cocacola_japan
コカ・コーラの公式アカウントは、ハッシュタグを使ったTikTokキャンペーンを中心に行っています。
#おうちでリフレッシュや#リボンでありがとうなどのハッシュタグを投稿につけて、楽曲を選んで投稿することで参加できるキャンペーンです。
また、QUOカードやCoke Onのドリンキチケットの特典に加え、審査で選ばれた動画が都内のビジョンで紹介される特典も注目を浴びました。
有形・無形の特典を組み合わせたキャンペーンは、TikTokキャンペーンならではと言えるでしょう。
荒野行動
出典:https://www.tiktok.com/@game_knives_out?lang=ja-JP
大ヒットしたスマートフォンゲーム「荒野行動」もTikTokの公式アカウントを持っています。
子どもから大人まで幅広い世代がプレイしているゲールということもあり、2022年5月時点で10万人以上のユーザーがフォローしています。
投稿は、大会の告知関連がメインですが、荒野行動のプレイ動画をTikTokに投稿するとアイテムをもらえるキャンペーンも実施しました。
企業のTikTokキャンペーン事例まとめ
今回は、TikTokキャンペーンのメリット・デメリットから、成功事例まで解説しました。
TikTokキャンペーンは今の時代にマッチしている拡散性・話題性の高いSNSマーケティングです。
自社でいちからの企画が困難な場合は、インフルエンサーの起用も検討しましょう。
大きな効果を期待できます。
本記事がTikTokキャンペーンを検討している方の参考になれば幸いです。