この記事を読んでいるあなたは、
- インフルエンサーのマネージャーがどんな仕事をしているのか知りたい
- インフルエンサーのマネージャーに向いてる人や必要なスキルを知りたい
- インフルエンサーのマネージャーになるためにはどうすればいいのか知りたい
上記のようにお考えではないでしょうか。
この記事では、インフルエンサーのマネージャーの業務内容や、なるための方法について詳しく解説していきます。
インフルエンサーのマネージャーの将来性
インフルエンサーのマネージャーは、芸能人のマネージャーよりも将来性に満ちています。
インフルエンサーの影響力が、芸能人の影響力を越えつつあるからです。
もちろん芸能界の権力も健在なので、すべてのインフルエンサーが強力な影響力を持っているわけではありません。
ですが長い将来で見たとき、インフルエンサーと芸能人の間に境目はなくなると言われるほどの力を持っています。
それほどインターネットやSNSの業界は伸び代が強い業界なので、マネージャーとして働くのは一種のステータスになり、歴史の浅い業界を開拓していく楽しさを感じられるでしょう。
インフルエンサーのマネージャーの業務内容
ここではインフルエンサーのマネージャーが、どのような仕事をするのか具体的に解説していきます。
- 育成とメンタルケア
- イメージ管理
- スケジュール管理
- 現場同行
- 出演交渉
- ギャラの交渉
ひとつずつ見ていきましょう。
育成とメンタルケア
マネージャーの仕事として、インフルエンサーの育成とメンタルケアが挙げられます。
所属しているインフルエンサーの中には、未経験者や初心者が多く無知な若者が、マネージャーが代わりに支えなければいけないからです。
またインフルエンサーは、
- 多くの人の目に晒される
- 思うように動画がバズらない
- スケジュールが多忙過ぎる
など、多くのストレスを抱えるので、マネージャーが心身に寄り添うことも大切です。
このようなことから、インフルエンサーの育成とメンタルケアが重要な仕事になります。
イメージ管理
仕事内容のひとつとして、インフルエンサーの「イメージ」管理があります。
なぜならインフルエンサーは、ファンの目にどう映っているのかを意識しなければならないからです。
そのためマネージャーは、インフルエンサーが動画や書き込みをアップする前に内容を精査や、私生活も詳しくチェックします。
もし担当しているインフルエンサーが、
- モラルに反した行動
- 未成年なら飲酒喫煙
など、イメージと反する行動が、明るみになると評判が落ち、責任を問われることも。
企業案件を承っていた場合、賠償責任になりかねませんのでイメージ管理は大切な仕事です。
スケジュール管理
マネージャーとして、インフルエンサーの1年の仕事内容の把握や管理が挙げられます。
インフルエンサーは自分の知名度を上げるために、仕事を詰め込みやすいのでマネージャーが管理して仕事の重複を防ぎます。
無理のあるスケジュール内容にしてしまうと、インフルエンサーが体を壊し、すべての仕事に影響を与える可能性もあるので気をつけなければいけません。
あらかじめ決まっている予定が変動することも日常茶飯時なので、冷静沈着に対処する能力が求められます。
現場同行
マネージャーは、仕事現場やオーディション現場にインフルエンサーと一緒に同行します。
インフルエンサーが遅刻しないようにするためです。
またインフルエンサーが慣れない現場で100%の力を発揮できないときに、背中を押してあげる役割もあります。
マネージャーはインフルエンサーの安心材料になるために、現場同行も大切な仕事のひとつです。
出演交渉
マネージャーは、担当しているインフルエンサーの売り込み(出演交渉)もします。
仕事が来るのを待つだけではなく、自ら動いて担当しているインフルエンサーの活躍の場を広げるためです。
具体的には、
- テレビ局
- ラジオ局
- 出版社
- 広告代理店
など、さまざまな場所に顔を出して営業します。
ほかにも、SNSのメッセージ機能を活用して、人気インフルエンサーにコラボ企画の提案をすることもあります。
大変な仕事ですが担当しているインフルエンサーが売れれば、自分のキャリアアップや給料アップに繋がるでしょう。
ギャラの交渉
企業案件を受ける場合、マネージャーがギャラの交渉をおこないます。
安すぎる金額で承ってしまうと「このインフルエンサーはこの金額で仕事をしてくれた」という評判が、業界内で広がりかねません。
担当するインフルエンサーが稼ぐギャラがマネージャーの給料にも直結するので、マネージャーとしても頑張りどころになります。
しかし高額なギャラを要求すると、案件自体が飛んでしまう可能性もあるため引き際も肝心です。
ギャラ交渉は、インフルエンサーのマネージャーの中で最も難しい仕事になるでしょう。
インフルエンサーのマネージャーに向いてる人
ここでは、インフルエンサーのマネージャーに向いている人の特徴を紹介していきます。
- SNSを頻繁に使用している
- マネージャー経験がある
- 体力や精神力に自信がある
順番に紹介していきます。
SNSを頻繁に使用している
インフルエンサーのマネージャーは、日頃からSNSを活用している人が向いています。
なぜならインフルエンサーは、SNSを主戦場としているからです。
マネージャーは日頃から、
- YouTube
- TikTok
などのSNSを利用して、最新トレンドを担当インフルエンサーと共有が大切です。
SNSのトレンドは移り変わりが早く、流行っているトレンドがすぐに廃れてしまうので、SNSを頻繁に使用している人が向いています。
マネージャー経験がある
過去にマネージャー経験がある人は、すぐに活躍できるでしょう。
マネージャーは特殊な業務ゆえ、慣れるのに時間がかかるので、経験者は即戦力となるからです。
芸能人のマネージャーをしていた人も重宝され、実際に元々芸能界にいたマネージャーは少なくありません。
近年は、インフルエンサーが芸能界に活躍の場を延ばしているため、芸能界を知るマネージャーは重宝されます。
体力や精神力に自信がある
体力やメンタル面が強い人は、インフルエンサーのマネージャーに向いています。
その理由は、インフルエンサーのスケジュールは変動しやすく、昼夜逆転することが多いからです。
仕事内容によっては、寝ないまま現場に行ったり、プライベートの時間が少なかったりすることもあるでしょう。
働き方改革が浸透から、労働基準監督法を無視した働き方は減りましたが、不規則な仕事をはよくあるので体力と精神力は必須です。
インフルエンサーのマネージャーに必要なスキル
ここでは、インフルエンサーのマネージャーが持っておくことで「重要視されるスキル」について紹介していきます。
- コミュニケーション能力
- 幅広い語学
- 動画編集能力
- 事務管理能力
- SNSスキル
- スケジュール管理能力
それぞれの詳細を見ていきましょう。
コミュニケーション能力
マネージャーは、コミュニケーション能力が欠かせません。
人と接することに積極的でないと、
- 毎日変わる現場
- 出演やギャラ交渉
- インフルエンサーとの関係構築
など、重要な仕事が勤まらないからです。
相手が年上でも年下でも、ときに冷たい対応をされても冷静に笑顔で対応することが、マネージャーの仕事になります。
自身のコミュニケーション能力が、インフルエンサーの仕事を持ってくる鍵になるので重要なスキルです。
幅広い語学
インフルエンサーのマネージャーとして、日本語以外の語学も喋れると採用してもらえるケースがあります。
なぜなら、世界に活躍の場を広げるインフルエンサーもいるからです。
SNSは世界に発信できるコンテンツなので、初めから世界を意識した発信をしているインフルエンサーは珍しくありません。
たとえばマネージャーが、
- 英語
- 中国語
- 韓国語
- イタリア語
- フランス語
など、幅広い外国語を喋れるのであれば、インフルエンサーも世界に羽ばたきやすくなり、事務所も海外からのオファーを快諾しやすくなります。
多種多様な言語を話せることで、多くの企業から重宝されるインフルエンサーを育成できるでしょう。
動画編集能力
YouTube用の動画、SNS用の動画の編集ができる能力が、インフルエンサーのマネージャーは必要なスキルです。
インフルエンサーは、動画ありきの存在と言っても過言ではないからです。
SNSやYouTubeにアップする動画は、インフルエンサー自ら作成する場合もありますが、マネージャーが作成するケースも少なくありません。
すべての動画をマネージャーが作成するわけではないとしても、補佐的にアドバイスする場合もあるので動画編集の知識があることで活かせられます。
事務管理能力
インフルエンサーのマネージャーとして、事務管理能力が必須です。
なぜならインフルエンサーに代わって、簡単な事務内容から経費関連の業務をしなければいけないからです。
具体的には、
- 仕事内容の資料作成
- 企業とのメール返信
- 請求書、経費の申請
など、多くの事務作業をするため、スキルが必要です。
そのためWordやExcel、PowerPointが使える知識を持っておくことで、マネージャーとしての仕事をスムーズにおこなえるでしょう。
SNSスキル
マネージャーは、インフルエンサーのSNSを常にチェックしなければいけません。
SNSのコメントやいいね数から、インフルエンサーのイメージの分析や、どのような仕事が向いているか分析できるからです。
たとえばファンの一言から新しい発想や、ブランドとのコラボが生まれる可能性もあります。
インフルエンサーのイメージに合った情報収集をするために、マネージャーはSNSの理解や確認が大切です。
スケジュール管理能力
インフルエンサーのマネージャーには、スケジュール管理のスキルが必要です。
インフルエンサーは1日に5本以上の動画撮影をすることもあるので、管理能力が重要視されます。
もし時間管理ができていない場合、ほかのインフルエンサーや、撮影スタッフにも多くの迷惑をかけてしまい、場合によっては損失を出すことも。
最悪の場合は悪評が付いたり、仕事の依頼がなくなったり、インフルエンサーが活躍できなる可能性があるでしょう。
ですので、マネージャーは時間を特に意識する能力が求められます。
インフルエンサーのマネージャーの労働形態
インフルエンサーのマネージャーは、エンタメという少し変わった業種なので、労働形態が気になっている方も多いでしょう。
ここでは、インフルエンサーのマネージャーの労働形態について詳しく解説していきます。
- 基本は正社員
- 給与
- 勤務時間
ひとつずつ見ていきましょう。
基本は正社員
求人サイトに掲載されている、インフルエンサーのマネージャー募集は正社員が多いです。
スケジュール変更などで急な対応を求められる仕事なので、アルバイトでは務まらないからでしょう。
それほどマネージャーとしての仕事は、責任感が重要視される業種になります。
「正社員として飛び込む前にまずはアルバイトとして様子を見たい」という人は、面談で相談してみましょう。
事務所の方針によっては、アルバイトか契約社員で採用の可能性もあります。
給与
インフルエンサーのマネージャーの月給は、約25万円〜35万円です。
ボーナスも入れると推定年収は、330万円〜500万円になります。
エンタメ業界という華やかなイメージがある一方、収入は一般のサラリーマンとあまり変わらないと言えます。
ですが、キャリアアップや能力給によって変動するため、この限りではありません。
担当するインフルエンサーと、自身のやる気次第でさらに稼げる仕事なので可能性は広いでしょう。
勤務時間
勤務時間は事務所によって異なりますが、
- 9:00~18:00
- 10:00~19:00
といった、昼に活動するマネージャーが多いです。
休憩1時間、実働8時間が含まれるため、労働基準監督法の範囲内になります。
また、休日は以下の形態が多いです。
- 完全週休2日制(土日祝休み)
- 年間休日が120日以上
- 年末年始休暇あり
こうして見てると、一般のサラリーマンとあまり変わりません。
スケジュール変動が多いエンタメ業界なので、日によって残業が多くなる日もありますが基本は昼の勤務になります。
インフルエンサーのマネージャーに福利厚生はあるの?
インフルエンサーのマネージャーにも福利厚生もきちんと用意されています。
求人サイトで複数の募集要項を比較すると、一般のサラリーマン並みに充実している印象です。
具体的には、以下のような内容になります。
- 交通費支給
- 寮・社宅・住宅手当
- テレワーク・在宅勤務
- 服装自由
- 雇用保険・労災保険
- 厚生年金・健康保険
- 健康診断
事務所によって変動があるので福利厚生を意識したい方は、よく比較してから面接を受けてください。
インフルエンサーのマネージャーの求人先
インフルエンサーのマネージャーの仕事は楽しそうですが、実際にはどこから求人を探せばいいのか分からないと思う人もいるでしょう。
ここでは、インフルエンサーのマネージャーが募集されている、求人先について詳しく紹介していきます。
- SNS
- 公式サイト
- 求人サイト
- 専門学校に通う
順番に紹介していきます。
SNS
インフルエンサー事務所のTwitterやInstagramの公式SNSで、マネージャー募集をアナウンスしています。
あるいは、インフルエンサーがSNSで「うちの事務所マネージャー募集してます」と発信していることも。
興味のある方は、気になる事務所やインフルエンサーのSNSをフォローしておきましょう。
ツイートや、画像・動画を発信したタイミングで通知が来ることがあるので、いち早く発信を掴めます。
公式サイト
インフルエンサーを取り扱う事務所の公式サイトで、マネージャーを募集しています。
年中募集している事務所も多いため、気になる事務所のホームページをこまめに確認することが大切です。
実際にマネージャーをやっている人の体験談が載っていサイトもあるので、どのような仕事をおこなっているのか参考になるでしょう。
会社によっては、マネージャー以外の事務所スタッフを募集していることもあるため、業界に興味がある人はそちらを見てみるのもおすすめです。
求人サイト
一般の求人サイトで、インフルエンサーのマネージャーが募集されています。
大手の求人サイトが取り扱っているため、インフルエンサーのマネージャーが注目度の高い仕事であることが伺えます。
求人サイトの一部として、
- エンゲージ
- マイナビ
- Indeed
などが募集をかけており、求人内容を具体的に記載しています。
給料面や仕事内容を詳しく知りたい人は、求人サイトを活用してよく調べるといいでしょう。
専門学校に通う
マスコミ関係の専門学校に通い、知識を身につけてから業界入りするのもひとつの手です。
業界のことを詳しく勉強してから就職することで、安心感が得られます。
また企業側からしても専門学校での経験を見て、即戦力と判断され採用されやすくなります。
さらに、専門学校には業界内の求人が集まりやすいメリットも。
一般に出ていない未公開求人が多いため、競争率が低く、優先的に面接を受けられる事例もあります。
インフルエンサーのマネージャーの志望動機を書くポイント
インフルエンサーのマネージャーとして採用面接をクリアするためには、志望動機のアピールも重要です。
ここでは、志望動機に書くポイントについて解説していきます。
- 興味の強さをアピールする
- どのようにインフルエンサーを支えたいか訴える
- 憧ればかりを述べない
ひとつずつ見ていきましょう。
興味の強さをアピールする
なぜこの仕事に興味を持ったのか、その熱意をアピールしなければいけません。
仕事に取り組んだときにどのように頑張りたいか、情熱を伝えることが採用の決め手になります。
志望動機が曖昧だったり、熱意が弱かったりすると不合格になります。
うまく伝えるのが苦手な方は、事前にまとめておきましょう。
どのようにインフルエンサーを支えたいか訴える
マネージャーの一番の仕事は、インフルエンサーを支えることです。
そのため事務所側は、マネージャー希望者がどのようにインフルエンサーを支えようと思っているのか知りたがっています。
インフルエンサーの性格は千差万別なので、支え方にマニュアルは決められていません。
担当するインフルエンサーを引っ張っていく方もいれば、黒子に徹して背中を押してあげることを得意としている方もいるので、二面性をアピールしていきましょう。
憧ればかりを述べない
「どうしてもマネージャーになりたい」という憧れや熱意だけでは、企業に採用されません。
熱すぎる熱意だけでは、事務所側は仕事内容を理解しているのか不審に思うからです。
特に「好きなインフルエンサーが所属しているからマネージャーをやりたい」という志望動機は嫌われるので、控えるべきでしょう。
そのような人物を採用すると、実際に好きなインフルエンサーと会った場合に、舞い上がり仕事に集中できなくなります。
「なぜこの事務所で働きたいのか」「マネージャーになりたいきっかけ」について、一歩引いた冷静な熱量でのアピールが大切です。
まとめ:インフルエンサーのマネージャーは大変だがやりがいがある
今回は、インフルエンサーのマネージャーの仕事内容や必要なスキルについて解説しました。
インフルエンサーのマネージャーは、大変な仕事ではありますが夢がある仕事です。
可能性に溢れる業界で思いっきり働きたい人は、ぜひ挑戦してみるのもいいでしょう。