この記事を読んでいるあなたは、
- TikTokに広告を掲載する方法を知りたい
- TikTokに広告を掲載するメリット・デメリットを知りたい
- TikTokの広告を成功させる方法を知りたい
上記のようにお考えではないでしょうか。
この記事では、TikTokに広告を掲載する方法について詳しく解説していきます。
TikTok広告マネージャーとは
出典:https://www.tiktok.com/business/ja/how-it-works
TikTok広告マネージャーとは、TikTokが提供している広告を運用するためのツールのことを指します。
広告を配信することで、TikTokユーザーに対して商品・サービスの宣伝が可能です。
TikTokに広告を配信する企業は非常に多く、宣伝に成功して大ヒットをきっかけに入手困難になった商品も。
若年層ユーザーが大部分を占めることから、マーケティングの場として注目されています。
TikTok広告マネージャーの初期設定方法
広告の掲載方法が分かったところで、次は初期設定の方法について解説していきます。
- ピクセルタグを設定する
- イベントを設定する
- オーディエンスを設定する
ひとつずつ解説していきます。
ピクセルタグを設定する
ピクセルタグとは、TikTok広告マネージャーの成果を計測するのに必要な計測タグ、またはトラッキングコードのことを指します。
出典:https://liginc.co.jp/523595
まず広告マネージャーの上部にある「アセット」から「イベント管理」をタップしてピクセルを選択。
このとき、ピクセルがアプリ案件とweb案件とで分かれているため、設定時には注意が必要です。
「ピクセルを作成」からピクセル名を入力して実装方法を選択すると、ピクセルの設置が完了します。
実装方法には「手動で実装」「サードパーティーツールと連携してピクセルコードを実装」の2つがあるので、目的に合った方を選択してください。
「手動で実装」を選んだ場合は「標準モード」と「開発者モード」の2つが表示されるので、こちらも選びましょう。
イベントを設定する
イベントとは、「商品をカートに追加」や「ボタンクリック」などユーザーの行う特定アクションのことを指します。
設定することでユーザーの情報を集めやすくなるため、広告の最適化に役立つでしょう。
イベントフォーマットを選択していきます。
表示されたイベントにはそれぞれ説明文がついているので、そちらを参考にして適切なフォーマットを選択してください。
フォーマットを選ぶと、最大で18種類ものイベントを設定できるので、必要なイベントを選択。
「イベント名」「価値」「通貨」「集計方法」を一緒に選択してイベント設定は完了です。
オーディエンスを設定する
オーディエンス設定をすることで、ターゲットの絞り込みが可能となります。
まず、広告マネージャーの「アセット」から「オーディエンス」を選択して「オーディエンスを作成」をタップ。
「カスタムオーディエンス」に移動して、オーディエンスタイプを選択していきます。
例えば、アプリをダウンロードしたユーザーのリストを作成したい場合であれば、「アプリイベント」を選択します。
次に「ユーザーリストの条件」の「次のアクションを実行したユーザー」から先ほど設定したイベントを選択。
データ計測日数もあわせて設定して、オーディエンスの設定が完了です。
TikTok広告マネージャーの広告掲載方法
ここでは、TikTok広告マネージャーを掲載する方法を1ステップごとに解説していきます。
- アカウントを作成する
- ビジネス情報を登録する
- 目的を選ぶ
- ターゲットを絞る
- 予算金額を決める
- 広告のデザインを考える
- 作成した広告を公開する
順番に見ていきましょう。
アカウントを作成する
TikTok For Businessから「今すぐ作成する」をタップして、登録画面を表示。
メールアドレスまたは電話番号を入力してパスワードを設定したうえで、「認証コードを送る」をタップします。
認証コードが届くので、そちらを入力すると「広告アカウントを作成」という画面に移ります。
広告アカウント名など必要項目を入力し登録をタップすれば、広告アカウントの作成が完了です。
TikTokアカウントを所持している場合、新しくアカウントを作成せずとも「アカウント登録」の下にある「Sign up with TikTok」から登録できます。
ビジネス情報を登録する
ビジネス情報では、会社名やプロモーションリンクを入力していきます。
入力が任意の項目もあるので、全ての項目を埋める必要はありません。
必須項目の入力を終えると、自動的にアカウント審査に入ります。
審査にかかる時間は1営業日ほどで、アカウントステータスが「審査中」から「承認完了!」に変われば、審査が完了したと確認できます。
目的を選ぶ
管理画面のメニューから「広告」を選択し「作成」からキャンペーンの目的を選択していきます。
目的はキャンペーンごとに、計7つから選択可能です。
自身のビジネス目標に適した目的を設定しましょう。
例えば「リーチ」という目的を選択すれば多くのオーディエンスに広告が配信されるため、知名度の向上に繋がります。
ターゲットを絞る
管理画面のメニューから「広告セット」をタップし、広告を配信するターゲットを選択していきます。
性別・年齢といったユーザー属性や興味関心、行動カテゴリーに基づいたターゲティングが可能です。
ただし、ターゲットを絞りすぎると広告の配信量が少なくなってしまうため、はじめはあまり絞りすぎないようにしましょう。
予算金額を決める
「広告セット」から「予算とスケジュール」をタップし、広告の予算金額を設定していきます。
1日あたりの広告予算と配信スケジュール、掲載スケジュールを設定。
「入札と最適化」から、入札タイプを「スタンダード」と「コンバージョン最大化」のどちらか一方を選択します。
タイプごとに得られるメリットが違うので、慎重に選びましょう。
広告のデザインを考える
「広告のフォーマット」からクリエイティブという画面を表示。
TikTokでは画像を配信できないため、広告フォーマットは「1本の動画」を選択します。
既に作成した動画がある場合は「コンピューター本体から選択」、過去に配信した動画があれば「ライブラリから選択」を選びます。
新たに動画を作成する場合は「動画を作成」を選ぶと、管理画面上の動画作成ツールから動画を作成できます。
広告には入稿規定があるので、そちらに沿った広告を作成しましょう。
作成した広告を公開する
作成した動画は「確認」をタップすると広告審査が開始し、審査終了後に公開されます。
審査は通常24時間以内に終了します。
TikTok広告マネージャーのメリット
広告マネージャーを設定することで、さまざまなメリットを得られます。
- 若者へのアプローチと拡散ができる
- 便利な機能が豊富に備わっている
- 広告から具体的な分析ができる
順番に紹介していきます。
若者へのアプローチと拡散ができる
TikTok広告マネージャーを設定することで、若者へのアプローチと拡散ができるというメリットがあります。
これには、ほかのSNSと比較してTikTokユーザーは10代〜20代の若者が大半を占めていることが関係しています。
若い世代が多いため、広告を配信することで若者向けの商品や、サービスを効率的かつ大量に宣伝が可能になるでしょう。
便利な機能が豊富に備わっている
TikTok広告マネージャーは、広告の配信に役立つ機能が充実しています。
ユーザーの興味関心については、AIが自動でユーザーの閲覧履歴をもとに最適なターゲティングをおこなってくれます。
例えば「ターゲティング機能」では性別や地域、通信環境からユーザーの興味関心まで詳細なターゲット設定が可能。
また、広告マネージャーの管理画面に動画テンプレートが各種設置されているので、広告動画を誰でも簡単に作成することができます。
広告から具体的な分析ができる
TikTokで配信した広告をもとに、具体的な分析ができることがメリットとして挙げられます。
なぜなら広告マネージャーでは「オーディエンス分析」から広告を視聴したユーザーの情報を確認できるからです。
つまり「ウェブサイト閲覧者」という機能であれば、ウェブサイトに訪れたユーザーの情報を蓄積ができます。
これをもとにどのユーザーに向けてどんな広告を配信すればいいのかを分析し、ターゲティングをより最適に設定できるでしょう。
TikTok広告マネージャーのデメリット
たくさんのメリットがあるTikTok広告マネージャーですが、もちろんデメリットもあります。
- 広告費用が発生する
- 必ず成功できるとは限らない
デメリットも知っておくことで、広告マネージャーを安心して使えるようになるでしょう。
ぜひ参考にしてください。
広告費用が発生する
あたりまえのことですが、広告を配信することで広告費用が発生します。
広告の種類によって費用は異なりますが、広告の中には1,000万円を超えるプランも存在します。
最初から高額の広告を設定すると、失敗したときに大きな損失を抱えることになってしまいます。
初めて広告を配信する際は、少額から利用できる「運用型広告」を選択することをおすすめです。
必ず成功できるとは限らない
広告を配信しても、必ずしも成功できるわけではありません。
なぜならTikTokで広告を配信している企業は多く、競争率が高くなっているためです。
広告を成功させるには、
- 配信前に運用計画を明確にする
- ターゲットを具体的に絞る
といった、この2点が非常に重要です。
事前の準備をしっかりして広告を成功に近づけましょう。
TikTok広告を成功させるためのポイント
TikTok広告を成功させるためには、ただ広告を流すだけでは不十分です。
ここでは、広告マネージャーを成功させるための方法について解説していきます。
- TikTokの広告の効果や特徴を知っておく
- 「楽しさ」「真似しやすさ」を重要視する
- 人気インフルエンサーに協力してもらう
- TikTok広告の運用代行に活用する
これらの方法を取り入れることで、成功に近づけるでしょう。
ひとつずつ見ていきます。
TikTokの広告の効果や特徴を知っておく
配信を開始する前に、TikTok広告の効果と特徴を知っておきましょう。
TikTokの広告は全部で4種類あり、それぞれ効果や特徴が異なるためです。
例えば「インフィード広告」はおすすめ投稿に表示されるという特徴があり、表示時間が長いため高い宣伝効果を得ることが可能。
また、TikTokの広告は配信してすぐに効果を得られるわけではないことも理解しておく必要があります。
ある程度時間が経ってからでないと売上に効果を見込めないため、辛抱が必要です。
「楽しさ」「真似しやすさ」を重要視する
広告を作成する際は「楽しさ」と「真似しやすさ」を一番に考えましょう。
なぜなら広告を見るTikTokユーザーは、TikTokを娯楽目的で利用しているからです。
そのため、広告を作成する際は商品・サービスを真面目に紹介するよりも「面白い」「楽しい」広告にした方が広告を見てもらえます。
また、真似しやすさを重視することで広告を見たユーザーが真似した動画を拡散し、広告の成功に繋がるでしょう。
人気インフルエンサーに協力してもらう
人気インフルエンサーに協力してもらうことも、ひとつの手です。
TikTokには、TikTokerと呼ばれる強い影響力を持つインフルエンサーがたくさんいます。
そんなTikTokerに商品やサービスを紹介してもらえば、インフルエンサーの抱える多くのファンにアプローチすることが可能です。
SNSで拡散されやすくなるため、短期間でたくさんのユーザーから注目を集められるでしょう。
TikTok広告の運用代行に活用する
広告を配信するのは誰でも可能ですが、その広告を最適化して成功させるには運用経験を積んでいないと難しいです。
そんなときは、TikTok広告の知識や経験のある広告の運用代理店に依頼しましょう。
代理店は独自のノウハウを持っているため、自分で一から情報を集めて広告を作成するよりも高い効果を期待できます。
広告作成にかかる時間を削減できるところも大きなポイントです。
TikTok広告マネージャーを使う前に知っておくべきこと
TikTok広告マネージャーを使う前に
- 広告審査基準を理解しておく
- 予算が少なすぎると配信が止まることがある
これらを事前に知っておくことで、広告マネージャーを安全に利用できます。
それぞれ紹介していきます。
広告審査基準を理解しておく
広告を配信する前に、広告の審査基準についての理解を深めておく必要があります。
TikTokの広告には、細かい審査基準が設けられているためです。
基準はさまざまで、薬機法違反や「No. 1」といった広告の最上級表現を使うと広告が審査落ちとなります。
審査落ちした広告は配信できなくなるため、作成した広告が違反していないか注意してください。
TikTokビジネスヘルプセンターに「広告審査チェックリスト」があるので、あらかじめチェックしておくと審査落ちする可能性を下げられます。
予算が少なすぎると配信が止まることがある
広告の予算についても知っておきましょう。
TikTok広告マネージャーでは、
- 日予算
- 通算予算
- 無期限
の3つの予算から選択できます。
このうち「日予算」と「通算予算」については、1日のうちに設定した予算額に広告費用が達すると、自動的に広告の配信が停止します。
そのため急に広告の配信が停止した場合は、予算を使い切っていないかを最初に確認しましょう。
TikTokビジネスヘルプセンターでは、初期予算額は「20×目標CPA」を目安としています。
予算額の設定に迷ったらぜひ参考にしてください。
まとめ:TikTokの広告マネージャーは簡単に始められる
今回は、TikTokの広告を成功させる方法や広告のメリット・デメリットについて詳しく解説しました。
TikTokに広告を配信して商品・サービスの宣伝を成功させるため、広告の特徴を意識しながら面白い広告動画を作成していきましょう。
ときには人気インフルエンサーや運用代行など、他者の力を借りることも重要です。
広告で得たユーザー情報をもとにターゲティングを設定して、最適化に近づけてください。